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2011年2月

* 第6回   理科 編 * 岸本博和

理科の6回目がやってきました。
ついに受験も終わりました。春の暖かさを感じつつ日々を過ごしておられることと思います。
思う存分羽を伸ばしたいところですが,メリハリをつけた生活は続けましょう。
春になると日照時間もずいぶんと長くなります。あっという間に春分です。体も春をまっていたかのように活動的になります。この機会を生かして,いろんなことにチャレンジしてはいかがでしょうか。

さて,理科の勉強ですが,中学校でも役立つ勉強は続けましょう。
たとえば,実験器具の使い方。こんなものは,小学校から大学まで道具の種類が増えていくだけで基本はまったく同じです。こういう記憶ものは,復習をかねて整理しておくのがいいでしょう。
今回は,化学の実験でよく用いる器具の使い方を復習しておきます。

まずは,メスシリンダーの使い方。
メスシリンダーは,液体の体積をはかる(はかりとる)目盛り付きの容器です。ビーカーよりも正確にはかれます。
ここでは,目盛りの読み方について,いくつか重要なことを書いておきます。

1つ目,目盛りは真横から読み取ります。ガラスに厚みがあるため,真横から見ないと正確に読み取れないのです(図1)。

20110224_123449_3

2つ目,水など液体が壁面に触れている高くなったところではなく,真ん中の最も低くなった液面で読み取ります(因みに,水銀は真ん中の方が盛り上がるので最も高くなったところを読みます)。

3つ目,最小目盛りの1/10の位まで読み取ります。たとえば,最小目盛りが1mLであれば,0.1mLまで読まないといけません。これは定規で長さを測るときも同じです。
図1の場合,12.3mLとなります。
ですから,もし,きっちり目盛り線のところに液面がきていたら,12mLではなく,12.0mLのように読まないといけません。

次に,上皿天秤の使い方。
上皿天秤は,物体の質量をはかる(あるいは物質をはかりとる)器具です。ここで,質量という語を使いましたが,日常的に使っている「重さ」と同じような意味です。ただし,「重さ」は地球上でも場所によって異なるのに対して,質量は変わりません。バネばかりや台ばかりは重さをはかる器具で,天秤は質量をはかる器具です。詳しくは中学校で習います。
さて,ここでは上皿天秤の使い方で,細かすぎて忘れてしまいがちなところを書いておきます。

1つ目,釣り合ったときは,針が目盛りの真ん中に止まったとき,ではないんです。図2のように左右の振れが同じになったときに釣り合った,と判断します。これは多くの人が誤解しているところです。

20110224_123457_3

 

2つ目,分銅の運び方ですが,手でつまむのは論外として,ピンセットでつまむ場合も,より安全に運べるようにするのです。ピンセットが分銅をしっかりとつまんでおらず,皿に上に分銅が滑り落ちると,天秤の腕を支えている刃の部分が破損したりします。これを避けるため,図3のようにするのです。

20110224_123504_4

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なお,なぜ分銅を素手で触ってはいけないか?

これは,分銅が手の汚れや水分で錆びると,分銅の質量が大きくなってしまうからなんです。

今回,メスシリンダーと上皿天秤という2つの器具だけに絞りましたが,理科で使う器具はまだまだたくさんあります。アルコールランプ,顕微鏡,星座早見盤,電流計,電圧計,いくらでもでてきます。新しい器具が出てくるたびに,その使い方をしっかりと頭に入れるくせをつけておきましょう。

今月の話題:
もう3月です。
九州の福岡の様子をお伝えします。
うちの庭では,ウメが咲き始めています。暖かい日には,ミツバチやハナアブが蜜をなめにやってきます。
庭木の下を見てみると,フキのつぼみ「ふきのとう」が膨らんでいます。
集団で越冬していたナナホシテントウが日向を歩き回っていました。
でも,植木鉢の裏側にくっついているモンシロチョウのさなぎは,まだまだ羽化の気配はありません。
部屋の中にいるスミナガシというチョウとオオミズアオというガのさなぎたちもまだ,目覚めないようです。
近くの池のカモのような冬鳥たちは,そろそろ北帰行を始めます。それに代わって,ツバメやカッコウのような夏鳥たちが南の地域から日本を目指して飛んできます。
都会では,すでにコウモリが明かりのまわりを飛び始めました。
少しずつ春がやってきています。
でも,油断大敵です。
暖かい日が続いたあとには,寒い日がやってきます。
また,スギ花粉のあとはヒノキ花粉もやってきます。
さらに,中国大陸から黄砂もやってくることででしょう。
うきうきしすぎる心を少しだけ引き締めた生活を送ってください。

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* 第6回   算数 編 * 鍵本聡

こんにちは、鍵本です。早くも2月ですね。
この間までお年賀状がどうとか紅白歌合戦がどうとか言ってたのに、
もう早くも新学期の話で話題が持ちきりですね。
中学校の受験が終わって、ほっとしているご家族の皆さんも多いのではないでしょうか。

さて、今回は計算視力を強くする別の強力なかけ算の手法、「和差積」についてです。
次のかけ算をさっとしてみてください。

48×52=?

こんなときに、普通に筆算をしても悪くはないのですが、あることに気づくととても便利な手法があるのです。
それは、中学校でも習う展開・因数分解の公式、

A×A-B×B=(A+B)(A-B)  …(※)

を用いるのです。この公式を「和差積」と呼んでいます。

この公式を簡単にかけ算に適用できる形があります。
それは、かけ算をする2つの数の平均がきれいな数(すなわち、2乗しやすい数)であることです。

48×52の場合、48と52の平均(すなわち真ん中の数)は50です。

48 49 50 51 52 53 …
---+-----+-----+-----+-----+-----+-----+

普通に48と52を足し算して2で割ってもいいのですが、上のように数直線で考えると、
48と22の真ん中が50であることはすぐにわかりますね。

このときに(※)の式でAの値を50、Bの値をそこからの差2とおいて、

52×48
=(50+2)×(50-2)
=50×50-2×2
=2500-4
=2396

という感じでスラスラと計算できるのです。このときに、あまち硬く考えずに、

平均の2乗-平均からの差の2乗

と覚えてしまいましょう。


同じように練習問題を以下にあげておきます。次の計算をさっとやってみてください。

67×73=?
112×88=?

どうですか? うまくできましたか?
答えは4891と9856です。
次回からも当分和差積を使う計算を紹介するので、
まずは基本をしっかり身につけてしまってくださいね。

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* 第6回   国語 編 *  早瀬律子

受験生の皆さん、こんにちは。

国語担当の早瀬です。

立春をむかえ、昨日の東京の最高気温は14度でした。

今年は平年に比べて気温が高かったですね。

そろそろ梅の花が咲き、春の兆しを感じさせてくれる時期に入ります。

新学年になるタイミングというのは、自分の目標に向けて

学習計画なども立てやすいですよね。

しっかりと、そして着実に前進していきましょう!

さあ、今日は多くの読者のリクエストにお応えして、

「論説文」についての解説を致します。

元来、「論説文」というのは、大学入試で出題されるのが主流でした。

それが、今は中学入試でもほとんどの学校が出題するようになりました。

こうした説明的文章の読解問題は、論理的思考力を試されるもので

文章に登場してくる語彙も馴染みのないものが多いですし、文章自体も

難解なものが多いです。

でも、入試に出題される以上は、きちんとした対策を立てて学習をして

いかなければなりません。

今日は、「論説文」を読解するときにお役に立ついくつかのポイントを

お伝えしましょう。

まず、そもそも「論説文」というのはどんなことが書かれているのかといえば、

「ある事実についての説明」とそれについての「筆者の意見」です。

ですから、文章を読む時には、

①事実の内容

②筆者の意見

この2つだけをおさえて読むようにして下さい。

そして、文章構成です。これは、主に3つです。

①序論・・・書き出しの部分です。

      これから述べようとする問題を提示したり、提示する理由を

      明らかにして、読者にこれからの文章の方向性を示します。

②本論・・・詳しい説明が書かれています。

      具体的な例を挙げたり、その事実を取り上げた理由などを

      丁寧に述べていきます。

③結論・・・筆者の意見や今までの事実のまとめが書かれています。

さあ、ここからが大事なポイントなのですが、

「論説文」では、文章の内容をしっかりと理解するために

段落の展開に注目する必要があります。

段落のつながりを考えながら筆者の主張をとらえることが大切です。

なぜなら、読解問題における設問では、必ずと言っていいほど

「筆者の主張」の部分について問われるからです。

皆さん、まずは次の4つのパターンを念頭に入れて下さい。

①話題にしている内容を何度も繰り返す「繰り返し型」

②前の段落の終わりの部分の言葉やフレーズを

 意図的に次の段落の初めにもってくる「しりとり型」

③初めに出てきた話題の具体的な例を次の段落で

  展開していく「例示型」

④初めに出てきた事実とは反対の事実を意図的に取り上げて

 詳しく説明していく「対向型」

この4つのどのパターンで話題が展開されていくかを見極めると

文章の要点をとらえるときに役立ちます。

また、「筆者の重要な意見」はどこらへんに書かれているのかという

ことを知る手がかりをつかむために次の接続詞に注目しながら

読むようにして下さい。

筆者の主張は、下記の接続詞と密接に結びついて述べられている

ことが多いです。

①「だから」の後

②「また」の前後

③「なぜなら」の前

④「さて」の後

⑤「あるいは」の前後

⑥「例えば」の前

⑦「ただし」の前

⑧「つまり」の前後

⑨「しかし」「ところが」などの逆接の接続詞の後

  (特にここは、重要ポイントです)

このように、「論説文」の読解問題に取り組む際には

ただ漠然と文章を読んでいくよりも、文章の構成を理解し

「どこにどんな事実が説明されているのか」

「筆者の意見はどんなことが述べられているのか」ということを

正確にキャッチしていくと、文中から「答えのヒント」をスムーズに

探してそこを根拠に解答することができます。

「論説文」を読解するときの参考にして頂ければ幸いです。

これから季節の変わり目になります。

どうか受験生の皆さん、くれぐれもお身体に気をつけて

頑張って下さいね!

      

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