« * 第5回   算数 編 * 鍵本聡 | トップページ | * 第5回   社会 編 *  早瀬律子 »

* 第5回   理科 編 * 岸本博和

理科の5回目がやってきました。
  いよいよ年末年始,もう入試も間近です。体調管理に心がけましょう。
入試は朝から行われますので,これから早寝早起きを心がけ,頭が朝から冴えるような体に仕上げていくのがいいでしょう。
  冬は空気が乾燥しますので呼吸系が荒れます。そこに気温が下がっていることによる体の活性の低下(≒免疫力の低下,回復力の低下)が追い打ちをかけ,風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
  しっかりと肉や魚,緑黄色野菜をとり,栄養面での補強が大切になります。
  それにしてもなぜこんな辛い季節に入試があるのでしょうか。昔から思っています。

と,文句をたれても仕方がないので,理科の話を進めます。
今回は,物理分野の最後,電気を取り上げます。
  電気の内容は,中学,高校,大学において学ぶ電気磁気学に連なる分野で,大事な分野でありながら多くの人が苦手とする分野でもあるのです。
ですから,せっかくの受験を利用して得意になってしまいましょう。

電気
  水は高いところから低いところに流れますが,これを水流といいます。このとき水を押し出す力が働いています。これを水圧といいます。つまり水圧がかかると,水流が生じます。そして水圧が大きいと,たくさんの水が流れ,大きな水流となります。大きな水流は,水車を速く回せます。水車が速くまわると,たとえば同じ時間にたくさんの粉をひけます。
  さて,電気には+と-があり,+から-に流れるので,これを電流といいます。このとき電気を押し出す力が働いています。これを電圧といいます。つまり電圧がかかると,電流が生じます。そして電圧が大きいと,たくさんの電気が流れ,大きな電流となります。大きな電流は,モーターを速く回せます。モーターが速くまわると,たとえば同じ時間にたくさんの荷物を運べます。
  このように電気のはなしを水のはなしに置きかえることで,小学生にも電気の性質を直感的にわかってもらうことができます。もちろん,水と電気とは別物ですから,置き換えには限度があり,本当は早い時期(といっても中学生ですが)に電力までを考えられるようになることが望ましいです。
  では,図を見てください。

 

1_4

上から順に,電池が1つ,電池が2つ直列,電池が2つ並列,となっています。
左から順に,豆電球が1つ,豆電球が2つ直列,豆電球が2つ並列,となっています。
なお,これらの豆電球はすべて同じもの,としておきます。

  回路の下の「1」や「2」という数は,直列につないだ電池の個数で,電圧を表します。電池が並列のときには,電圧は変わらないことに注意します。なお,電池を並列にすることで,長持ちするようになります。
  回路をぐるっと回っている赤や青の矢印の線は,電流のイメージです。豆電球が並列のときの線を描くときには注意が必要です。
  豆電球の横の「①」や「②」という数は,豆電球を流れる電流の大きさを表します。同じ豆電球を用いているので,電流と電圧とが比例します。ですから,先ほどの電池の個数(電圧)をそのまま電流の値として使っています。豆電球が並列のときには電流が変わらないことに注意します。また,豆電球が直列のときには,電池の個数を豆電球の個数で割っています。これは中学で習う「電流=電圧÷抵抗」の式そのものなんです。
  小学生では,豆電球を流れる電流の大きさを,明るさの目安にしています。同じ豆電球の場合,明るさと電流の大きさとは大小関係は一致するので,電流の大きさで代用するのです。

  どうですか,豆電球に親しんでもらえましたか? 電気の分野では,このほかに電磁石~モーターなども扱いますが,ややこしい計算を必要とするのは,主に豆電球です。ここを攻略できれば,ずいぶんと楽になるのです。たくさんの問題にあたって慣れてしまってください。

今月の話題:
月齢:1月4日が新月,12日が上弦の月,20日が満月です。
終わりましたが12月21日は,皆既月食でした。残念ながら,福岡では雨~曇りのため見えませんでした。次は来年12月10日です。
もう入試直前なので,星空観察は無理にしないでください。どうしても観察してみたいときには,十分暖かい服装に熱いめの飲み物も用意して,地面に発泡スチロールなどの断熱シートを敷いて行いましょう。
天気図:このところ冬型の気圧配置が多くなっています。「西高東低の気圧配置」「すじ状の雲」という言葉,聞きましたか? 天気図の日本付近の等圧線が縦の縞状になっているときは寒いんです。縞の幅が狭いときは特に要注意です。それでもときおり移動性高気圧に覆われて暖かい日もありました。小春日和といいます。それももうおしまい,これから2月にかけて本格的な冬の到来です。
年間の気温は2月が最低です。昼の時間(日の出~日の入り)が最も短くなる冬至が12月22日なので,2ヶ月ほど遅れます。
同じことが夏にもいえます。夏至(6/22)から2ヶ月ほど遅れて暑い季節がやってきます。
1日の中で,太陽が12時頃南中→気温は14時頃最高,というのとよく似ています。こういう似たような現象は,まとめて覚えておくといいでしょう。

むし:暖かい日には,ハナアブやハエが飛びまわり,この季節には数少ない花,たとえばヤツデなどの花に集まります。ヤツデの花は,ほかの花が咲いていないことをいいことに,あまりおいしくない?うすい蜜を用意してむしたちを待っています。あまりおいしくなくても,ほかにレストランが開いていないので,暖かい日には結構にぎわいます。一方,ツバキやサザンカも咲いています。こちらは,むしがあまり来ない寒いときに咲くことで,メジロなどの鳥に花粉を運ばせています。鳥たちが満足するくらいのたくさんの蜜を用意しています。

|

« * 第5回   算数 編 * 鍵本聡 | トップページ | * 第5回   社会 編 *  早瀬律子 »

学問・資格」カテゴリの記事

コメント

みなさんあけましておめでとうございます。

ヤツデの花をアップしておきました。
蟲愛會ブログhttp://blog.livedoor.jp/musimedurukai/
の1月1日をご覧ください。

投稿: 岸本博和 | 2011年1月 3日 (月) 00時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1393099/38266945

この記事へのトラックバック一覧です: * 第5回   理科 編 * 岸本博和:

« * 第5回   算数 編 * 鍵本聡 | トップページ | * 第5回   社会 編 *  早瀬律子 »