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2010年12月

* 第5回   理科 編 * 岸本博和

理科の5回目がやってきました。
  いよいよ年末年始,もう入試も間近です。体調管理に心がけましょう。
入試は朝から行われますので,これから早寝早起きを心がけ,頭が朝から冴えるような体に仕上げていくのがいいでしょう。
  冬は空気が乾燥しますので呼吸系が荒れます。そこに気温が下がっていることによる体の活性の低下(≒免疫力の低下,回復力の低下)が追い打ちをかけ,風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
  しっかりと肉や魚,緑黄色野菜をとり,栄養面での補強が大切になります。
  それにしてもなぜこんな辛い季節に入試があるのでしょうか。昔から思っています。

と,文句をたれても仕方がないので,理科の話を進めます。
今回は,物理分野の最後,電気を取り上げます。
  電気の内容は,中学,高校,大学において学ぶ電気磁気学に連なる分野で,大事な分野でありながら多くの人が苦手とする分野でもあるのです。
ですから,せっかくの受験を利用して得意になってしまいましょう。

電気
  水は高いところから低いところに流れますが,これを水流といいます。このとき水を押し出す力が働いています。これを水圧といいます。つまり水圧がかかると,水流が生じます。そして水圧が大きいと,たくさんの水が流れ,大きな水流となります。大きな水流は,水車を速く回せます。水車が速くまわると,たとえば同じ時間にたくさんの粉をひけます。
  さて,電気には+と-があり,+から-に流れるので,これを電流といいます。このとき電気を押し出す力が働いています。これを電圧といいます。つまり電圧がかかると,電流が生じます。そして電圧が大きいと,たくさんの電気が流れ,大きな電流となります。大きな電流は,モーターを速く回せます。モーターが速くまわると,たとえば同じ時間にたくさんの荷物を運べます。
  このように電気のはなしを水のはなしに置きかえることで,小学生にも電気の性質を直感的にわかってもらうことができます。もちろん,水と電気とは別物ですから,置き換えには限度があり,本当は早い時期(といっても中学生ですが)に電力までを考えられるようになることが望ましいです。
  では,図を見てください。

 

1_4

上から順に,電池が1つ,電池が2つ直列,電池が2つ並列,となっています。
左から順に,豆電球が1つ,豆電球が2つ直列,豆電球が2つ並列,となっています。
なお,これらの豆電球はすべて同じもの,としておきます。

  回路の下の「1」や「2」という数は,直列につないだ電池の個数で,電圧を表します。電池が並列のときには,電圧は変わらないことに注意します。なお,電池を並列にすることで,長持ちするようになります。
  回路をぐるっと回っている赤や青の矢印の線は,電流のイメージです。豆電球が並列のときの線を描くときには注意が必要です。
  豆電球の横の「①」や「②」という数は,豆電球を流れる電流の大きさを表します。同じ豆電球を用いているので,電流と電圧とが比例します。ですから,先ほどの電池の個数(電圧)をそのまま電流の値として使っています。豆電球が並列のときには電流が変わらないことに注意します。また,豆電球が直列のときには,電池の個数を豆電球の個数で割っています。これは中学で習う「電流=電圧÷抵抗」の式そのものなんです。
  小学生では,豆電球を流れる電流の大きさを,明るさの目安にしています。同じ豆電球の場合,明るさと電流の大きさとは大小関係は一致するので,電流の大きさで代用するのです。

  どうですか,豆電球に親しんでもらえましたか? 電気の分野では,このほかに電磁石~モーターなども扱いますが,ややこしい計算を必要とするのは,主に豆電球です。ここを攻略できれば,ずいぶんと楽になるのです。たくさんの問題にあたって慣れてしまってください。

今月の話題:
月齢:1月4日が新月,12日が上弦の月,20日が満月です。
終わりましたが12月21日は,皆既月食でした。残念ながら,福岡では雨~曇りのため見えませんでした。次は来年12月10日です。
もう入試直前なので,星空観察は無理にしないでください。どうしても観察してみたいときには,十分暖かい服装に熱いめの飲み物も用意して,地面に発泡スチロールなどの断熱シートを敷いて行いましょう。
天気図:このところ冬型の気圧配置が多くなっています。「西高東低の気圧配置」「すじ状の雲」という言葉,聞きましたか? 天気図の日本付近の等圧線が縦の縞状になっているときは寒いんです。縞の幅が狭いときは特に要注意です。それでもときおり移動性高気圧に覆われて暖かい日もありました。小春日和といいます。それももうおしまい,これから2月にかけて本格的な冬の到来です。
年間の気温は2月が最低です。昼の時間(日の出~日の入り)が最も短くなる冬至が12月22日なので,2ヶ月ほど遅れます。
同じことが夏にもいえます。夏至(6/22)から2ヶ月ほど遅れて暑い季節がやってきます。
1日の中で,太陽が12時頃南中→気温は14時頃最高,というのとよく似ています。こういう似たような現象は,まとめて覚えておくといいでしょう。

むし:暖かい日には,ハナアブやハエが飛びまわり,この季節には数少ない花,たとえばヤツデなどの花に集まります。ヤツデの花は,ほかの花が咲いていないことをいいことに,あまりおいしくない?うすい蜜を用意してむしたちを待っています。あまりおいしくなくても,ほかにレストランが開いていないので,暖かい日には結構にぎわいます。一方,ツバキやサザンカも咲いています。こちらは,むしがあまり来ない寒いときに咲くことで,メジロなどの鳥に花粉を運ばせています。鳥たちが満足するくらいのたくさんの蜜を用意しています。

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* 第5回   算数 編 * 鍵本聡

こんにちは、鍵本です。
師走とはよく言ったもので、本当に12月というのは、
なぜだかわからないぐらい仕事が回ってきます。
かくいう僕も、教師の端くれらしく、どういうわけか次から次へと期限付きの
仕事が舞い込んできて、風邪をひく間もないほどです。
でも、こういうときこそ、毎日を規則正しく過ごして無理をしないようにしたいものです。
もうあと少しで受験のシーズンも近づいてきますが、いつもと違う過ごし方をして
体調を壊さないように、じゅうぶん注意して毎日を過ごすようにしてくださいね。

さて、今回はいくつかのかけ算がつながっている場合のおはなしです。
次の計算をしてみてください。

57×24×25=?

こんな計算式を見たときに、多くの生徒がすぐに57×24に目が行ってしまい、早速筆算を始めます。

 57
×24
-----
 228
114
-----
1368

これに25をかけ算するわけです。もちろんこれも筆算ですね(書きませんが)。

でも、この問題、計算を始める前に、ほんの少し考えてみましょう。
かけ算というのは、どの順番でやっても答えは同じです。
だったら、計算がラクな順番にやったほうがいいですね!

具体的には、前回やった(4の倍数)×(25の倍数)を使うと、
先に24×25をやったほうがラクそうです。

24×25
=6×4×25
=6×100
=600

これなら暗算ですね。しかも57×6もそんなにややこしい計算じゃなさそうです。
よって、この計算をさっとやるためには、順番を換えたらいいわけです。

57×24×25
=57×(6×4×25)
=57×600
=34200

という感じです。簡単でしょ?
こんなふうに、かけ算がいくつかつながっている場合には、計算を始める前に少し順番を考えましょう。

もう1問、練習です。次の計算を、できれば暗算でさっとやってみてください。

72×27×125=?

これも同じように、かけ算しやすそうな2つを見破りましょう。
72=9×8ですから、72×125を先にやるほうがラクそうです。

72×27×125
=(72×125)×27
=(9×8×125)×27
=9000×27
=243000

となります。見かけはすごいですが、実際の計算は9×27だけですので、
暗算でも難なく答えが出てきます。

算数の計算に限らず、ある仕事をするときは、まず手順を先によく考えましょう。
人生の鉄則ですよ。良いお年をお迎えくださいね!

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* 第5回   国語 編 *  早瀬律子 

12月に入りいよいよ本格的な寒さがやってまいりました。

北風がぴゅ~っと吹くと、冷たさが身にしみます。

受験生の皆さんもいよいよ本番へ向けてのラスト・スパートの時期ですが

どうかくれぐれも体調管理を万全に行って、元気にこの師走を

乗り切って下さい!

さて、今回は、「記述式問題」を解くコツをお伝えします。

国語の読解を苦手とする受験生に多いのが、テストのときに、

「記述式問題」の解答欄を空白にしてしまう・・・というケースです。

「記述式問題」の解答欄って、他の設問形式のものよりも

大きいんですよね。ですから、そこを空白にしてしまうと、

テストの解答用紙が、なんとなくガラ~ンとした感じになってしまいます。

それはきっと、

   「何を思考したらいいのか」

   「どのように書き表したらいいのか」がわからないからだと思います。

そこで、今回は、「記述式問題」を解く手順とコツをお伝えしますので

ぜひ活用して解答欄を空白にすることなく、自分の力で書いてみて下さい。

まずは手順です。

①何と言っても、答案を書く前に問題文(本文)を正確に

 読んでおく必要があります。解答するときには、問題文に書かれている

 内容を根拠にして書かなければいけませんので、きちんとした

 読み取りをして下さい。

      ↓

②設問が何を要求しているのかをしっかりつかみます。

 つまり、「何を答えるべきなのか」ということを正確にキャッチする

 ということです。

 例えば、「物語文」の読解問題であれば、「気持ち」を聞いているのか

 「理由」を聞いているのか、あるいは、「状況」の説明を求められているのか

 ・・・それぞれによって答えるべきことは変わってきます。

      ↓

③どんなことをポイントに書きまとめるのかを考えます。

 まずは、問題文のどの部分にその答えのヒントが書かれているのか

 を探し出して下さい。

      ↓

④探せたら、そこの部分に印をつけておきます。

      ↓

⑤今度は、そこの部分に書かれている文章で、解答するときに

 そのまま説明に使える文章に線を引いておきます。

      ↓

⑥最後に、その文章を使いながら書きまとめていきます。

例えば、登場人物の「気持ち」を聞かれている設問が出題されたと

します。そこで、その人物が「悲しい気持ち」というのがわかったとき、

その「悲しい気持ち」ということだけを書いても高得点は期待できません。

大切なのは、「悲しくなった事情」もきちんと説明することです。

その手がかりは、必ず問題文に書かれていますので、その文章を

材料として使います。

「こんなことはわかりきったことだからいいや・・・」と思っても、

文章のまとまりの上で必要であればその説明を丁寧に

書くことが大切です。

自分独自の考えを書くのではなく、すべて問題文の内容から

引っぱってきて書くようにして下さいね!

手順はわかりましたか?

それでは、解答するときの注意事項をここでちょっとお伝えしておきますね。

①「~である」調を使って書く。

 国語の読解問題の記述には、「です」「ます」で書くよりも

 「~である」調を使った方がいいです。

②重要なポイントはすべて書く。

 必要なポイントは一つとは限りません。

 説明に必要なことが文章にいくつか書かれていたら、そのポイントを

 すべて解答に組み入れて書いて下さい。

③文字数に制限がある場合、その指定字数の8割以上は書くように

 して下さい。字数をオーバーしても大きなマイナスになりますし、

 逆に少なすぎてもマイナスになります。

④書いたら必ず一度は読み返してへんな文章になっていないかを

 確認して下さい。

 文章を書いているときは、夢中になっていて自分の文法的な

 ミスに気づきません。ですから、書き終わったら改めて読み、

 きちんとした文章をかけているかどうかを確かめて下さい。

 特に、・かなづかい

     ・漢字(間違えて書いていないかどうか)

     ・句読点

     ・主語と述語のつながり

 などをきちんと確認してもし、「へんだな・・」と思ったら書き直しましょう。

以上のことを念頭に置いてぜひ「記述式問題」にチャレンジしてみて

下さい。

「記述式問題」を解答するときというのは、特別なことを思考する

必要はないのです。(独自の考えは要求されません)

問題文(本文)に書かれている内容にそって設問の要求していることを

きちんと解答すればいい!ということなのです。

これからは、この手順とコツで、「記述式問題」の解答欄を

バッチリ埋めて下さいね!

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* 第4回   社会 編 * 早瀬律子

受験生の皆さん、こんにちは。

社会担当の早瀬律子です。

そろそろ6年生の皆さんにとっては、入試本番が差し迫ってきましたね。

でも、どうかあせらず、一日一日を大切に「今日自分ができること」を

しっかり学習していくようにして下さい。

これから本格的な寒さに向かっていきますので風邪などひかないように

体調にはくれぐれも気をつけるようにお願いします!

さあ、今日は、最近読者の方々から多くのリクエストを頂いている

社会の「記述式問題」についてお伝えしたいと思います。

これは、国語の「記述式問題」と設問形式は似ていますが、

ただやはり、社会と国語は性質の違う科目ですので、解答する際の

アプローチの仕方が異なります。

国語の「記述式問題」は、必ず本文中に答えのヒントとなる言葉や

文章が載っていて、そこを根拠にして解答しなければならないのですが、

社会は、自分が持っている知識を材料にして書きまとめていくことが

必要です。

今回は、武蔵中学校の社会の「記述式問題」を例に挙げて

一緒に学習をしていきましょう。

<武蔵中学校 平成22年度 入試問題より抜粋します>

【例題】

化石燃料に代わるものとして、太陽光・風力発電などのいわゆる

新エネルギーへの転換が試みられていますが、これらにもまだ

多くの課題が残されています。化石燃料と新エネルギーの

それぞれの問題点をあげた上で、これからのエネルギー利用の

あり方について、君の考えを書きなさい。

さあ、それではご一緒にこの設問を解答していきましょう。

①まずは、自分が「化石燃料」についてわかっていること、

 知識として持っていることをリスト・アップしていきます。

主に設問で要求されている「問題点」について書いていくと

いいでしょう。

・化石燃料には、石油・石炭・天然ガスなどがある。

・これらは昔の生き物の死骸が地球の中で数千万年以上の

 長い間かかって変化していって作られたもの

・人工的には作りだせないので、これらは人間が使い続けていると

なくなってしまう

・化石燃料を消費するときに、二酸化炭素が排出されてしまう

②次に新エネルギーについて持っている知識をリスト・アップ

 していきましょう。

・新エネルギーには、太陽光発電、風力発電、地熱発電などがある

・これらの新エネルギーは地理的条件に左右される

・安定した供給が難しい

③最後に「これらのエネルギー利用のあり方」について

自分の考えをメモしていきます。

・世界全体での協力が必要である

・効率的なエネルギーの利用法を考えることが大事である

・自分たちの生活を見なおして、利便性だけを追求することを

やめる

このように①~③までのだいたいの材料がそろったらそれを使って

文章をまとめていけばいいと思います。

特に今回例題として使わせて頂いた武蔵中学校の設問は、

解答欄に字数制限がなく自由に書けますので、自分の持っている

知識を思う存分活用できます。

さあ、それでは先ほどのリスト・アップしたものを使って

書きまとめていきます。

    ↓

石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料は、有限な地球の

資源であり、人間が文明を発達させるために消費していくと

使い尽くしてしまう。また、化石燃料を使うことで、地球温暖化の

原因となる二酸化炭素を排出するという問題も抱えている。

一方、太陽光発電や風力発電、地熱発電などの新エネルギーは

地理的に適していないと供給できないこと、また、供給量も

安定していないという欠点がある。

世界の国々では、それぞれの自然環境や地理的条件が異なるので

お互いに協力し合いながら新エネルギーの開発を進め、また

使い方についても効率的な利用法を見出していくべきだと思う。

そして、自分たちが日常生活で使用している家庭の電気についても

ちょっとした工夫や節約で消費量を減らしていくことが大切である。

電気を使用するときも、まずは、一人一人がぜいたくを慎んで、

本当に必要なものなのかどうかを考えてから利用するという

姿勢が必要なのではないかと思う。

いかがでしたか?

もちろん、これは一つの解答例であり、他に何通りも

正解は書くことができます。

ただ、やみくもに何かを書こうとすると支離滅裂になり

取りとめのない文章になってしまいますので、

まずは、「書く必要のあること」つまり、設問に要求されている

ことをしっかりと考えて自分の持っている知識をいくつか先に

メモをして、それを材料に書いていくといいと思います。

社会の「記述式問題」が出題されたときの参考にして頂ければ

幸いです。

受験生の皆さん、心より応援しております。

頑張って下さいね!

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